荏裹(読み)えづつみ

精選版 日本国語大辞典 「荏裹」の意味・読み・例文・類語

え‐づつみ【荏裹】

〘名〙 荏胡麻(えごま)の葉につつんだ食物。〔延喜式(927)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の荏裹の言及

【漬物】より

…外国の漬物では朝鮮のキムチ,中国のザーサイ,インドのチャツネ,欧米のピクルスザウアークラウトなどが知られている。
【日本の漬物】
 記録上は天平年間(729‐749)の木簡に見えるウリ,アオナなどの塩漬が古く,以後平安期まで塩漬のほかに醬(ひしお)漬,未醬漬,糟(かす)漬,酢漬,酢糟漬,甘漬,葅(にらぎ),須須保利(すずほり),荏裹(えづつみ)などの種類が見られる。醬漬,未醬漬は醬,未醬の実体が必ずしも明らかではないが,だいたいしょうゆ漬,みそ漬に近いものだったと思われる。…

※「荏裹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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