精選版 日本国語大辞典 「荒布」の意味・読み・例文・類語
あら‐め【荒布】
〘名〙 褐藻類コンブ科の海藻。宮城県以西の太平洋岸、および津軽海峡から九州までの日本海沿岸の干潮線下からやや深い所に生育する。生育地の水の深さに応じて高さ二メートルにも達する。黒褐色で葉を群生する。食用となるほか、アルギン酸、ヨードの原料とする。《季・夏》→かじめ。
※十巻本和名抄(934頃)九「海藻〈略〉本朝令云滑海藻〈阿良米 俗用荒布〉」
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