荒忌(読み)アライミ

デジタル大辞泉 「荒忌」の意味・読み・例文・類語

あら‐いみ【荒忌(み)/斎】

祭祀さいしの際、神事に従事する者が真忌まい前後に行う物忌み。大忌おおみさんさい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「荒忌」の意味・読み・例文・類語

あら‐いみ【荒忌】

〘名〙
祭祀(さいし)の時、神事にあずかる者が真忌(まいみ)の前後に行なう物忌。この間は、諸司政務は執るが、仏事、とむらい、見舞い、肉食等を禁ずる。なお、音楽、死刑を停め、穢(けが)れに触れないよう謹慎する。
和泉式部集(11C中)上「契りしをたがふべしやはいつくしきあらいみまいみ清まはるとも」
近親が死去した場合などに家にこもって喪に服すこと。
※神祇道服紀令秘抄(1645)三五「暇とは荒忌を云。此間主君より暇を乞て、人に対面せずして引こもり居」

あら‐み【荒忌】

〘名〙 (「あらいみ(荒忌)」の変化した語) 出産けがれ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android