精選版 日本国語大辞典 「荒荒」の意味・読み・例文・類語
あらあら‐し・い【荒荒】
〘形口〙 あらあらし 〘形シク〙 (「あらあらし(粗祖)」と同語源)
① 物の動きや人の心、行動などが、あたりかまわず、はげしい。いかにも荒っぽい。ひどく乱暴だ。猛烈だ。
※宇津保(970‐999頃)国譲上「いとかたじけなくあはれにも思ひきこゆれど、おそろしくあらあらしきを心もたまへるこそ」
② 手ざわりなどが、ごつごつした感じである。
※能因本枕(10C終)四七「枝ざしなどの、いと手触れにくげにあらあらしけれど」
③ こまやかな心づかいがない。粗野だ。ぶこつだ。
あらあらし‐げ
〘形動〙
あらあらし‐さ
〘名〙
あら‐あら【荒荒】
〘副〙 (多く「と」を伴って用いられる) 荒々しいさま、乱暴なさま、粗雑なさまを表わす語。
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