荒荷(読み)あらに

精選版 日本国語大辞典 「荒荷」の意味・読み・例文・類語

あら‐に【荒荷】

〘名〙
木材石材、竹材、石炭鉄材、砂などの重量素材。
江戸時代の海運貨物うち、上等品の「九店物(くたなもの)」に対して、陶磁器畳表、縄、糠(ぬか)などの雑貨類をいう。荒物
※四井屋久兵衛廻船記録(1827)口上之覚「新酒番船之儀者、〈略〉自然荷不足之節者、荒荷積受可申事」

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デジタル大辞泉 「荒荷」の意味・読み・例文・類語

あら‐に【荒荷】

木材・石材・石炭・鉄材・砂など、資材として用いる重量のある貨物。
江戸時代の海運貨物のうち、油・砂糖など重要とされた9種の貨物以外の雑貨類。畳表・ぬかなど。

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