莕菜・荇菜(読み)あさざ

精選版 日本国語大辞典 「莕菜・荇菜」の意味・読み・例文・類語

あさざ【莕菜・荇菜】

〘名〙 (古くは「あざさ」) リンドウ科多年草本州四国、九州の池、沼などに生える。地下茎水底の沼の中をはい、細長い茎を伸ばして、直径一〇センチメートルほどの広楕円形裏面が褐紫色の葉を水面に浮かべる。夏、葉腋(ようえき)から数本の花茎を出し、黄色い花を水面に開く。実は扁平な楕円形のさやとなる。若葉食用にする。はなじゅんさい。《季・夏》
万葉(8C後)一三・三二九五「か黒き髪に 真木綿(まゆふ)持ち 阿邪左(アザサ)結ひ垂れ」 〔本草和名(918頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android