菊の露（読み）きくのつゆ

精選版 日本国語大辞典

きく【菊】 の 露(つゆ)

① 菊の上に置いた露。菊にやどる露。これを飲むと長寿を保つとされた。きくのしずく。《季・秋》

※古今（905‐914）秋下・二七三「ぬれてほす山ぢのきくの露のまに 早晩(いつか)ちとせを我はへにけん〈素性〉」

※俳諧・笈日記（1695）中「秋をへて蝶もなめるや菊の露〈芭蕉〉」

② 薫物(たきもの)の名。〔五月雨日記（1479）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

きく‐の‐つゆ【菊の露】

菊の花にたまる露。これを飲めば長生きするといわれた。菊の雫しずく。《季 秋》

出典　小学館

デジタル大辞泉プラス

菊の露

大阪府大阪市、喜多林堂の銘菓。氷砂糖を長時間煮詰めた飴。

出典　小学館