菊唐草(読み)きくからくさ

精選版 日本国語大辞典 「菊唐草」の意味・読み・例文・類語

きく‐からくさ【菊唐草】

〘名〙
模様の一つ。菊花唐草にあしらったもの。
※相国寺供養記(1392)「薄青下襲。菊唐草。無裏」
ゴマノハグサ科多年草。本州中部以西の山地に生える。高さ六~九センチメートル。茎は地表をはい、節ごとに一枚の葉を直立する。葉は長柄をもち、葉身は長さ三~五センチメートルの広卵形羽状に深裂し裂片の縁には粗い鋸歯(きょし)がある。夏、葉腋(ようえき)から長さ三~六センチメートルの花柄を出し、白色の花を一個つける。花冠は漏斗状で先は五裂し、径七~八ミリメートル。ほろぎく。〔日本植物名彙(1884)〕
③ 植物「みぞかくし(溝隠)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
④ 植物「てっせん(鉄線)」の異名。《季・夏》

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デジタル大辞泉 「菊唐草」の意味・読み・例文・類語

きく‐からくさ【菊唐草】

オオバコ科の多年草。山地に生え、茎は地をはう。葉は羽状に深く裂けていて、唐草文様を思わせる。夏、白い小花をつける。近畿四国分布。ほろぎく。きくがらくさ。
唐草文様に菊の花をあしらった模様。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「菊唐草」の解説

菊唐草 (キクガラクサ)

学名Ellisiophyllum pinnatum var.reptans
植物。ゴマノハグサ科の多年草

菊唐草 (キクカラクサ)

植物。キンポウゲ科の落葉木質つる植物,園芸植物,薬用植物テッセン別称

菊唐草 (キクカラクサ)

植物。キキョウ科の多年草。アゼムシロの別称

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