菓餅所(読み)かへいしょ

世界大百科事典(旧版)内の菓餅所の言及

【和菓子】より

…唐菓子(とうがし∥からくだもの)と呼ばれたのがそれで,採集・摘採されるだけで食用可能な果実類とはちがって人為的につくられるものではあったが,嗜好品である点が同じだったためであろう,〈菓子(くだもの)〉の類とされたのである。令制(りようせい)では宮内省大膳職(だいぜんしき)に主菓餅(くだもののつかさ)という官が置かれ,菓餅所(かへいしよ)という施設があった。主菓餅は〈菓子(くだもの)のこと,雑餅(くさぐさのもちい)等を造らむ事〉をつかさどる職とされ,宮廷用として諸国から貢進される果実類の保管,出納などとともに,〈雑餅等〉をつくることにあたり,菓餅所はその作業所だったようである。…

※「菓餅所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android