華厳寺[朝鮮](読み)けごんじ[ちょうせん](英語表記)Hwaǒmsa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「華厳寺[朝鮮]」の意味・わかりやすい解説

華厳寺[朝鮮]
けごんじ[ちょうせん]
Hwaǒmsa

韓国,全羅南道求礼郡馬山面にあり,新羅の高僧義湘建立といわれる十大寺の一つ。宣祖 25 (1592) 年,壬辰倭乱 (文禄の役) の戦火で全焼したが,17世紀に李朝の仁祖粛宗再建。粛宗 29 (1703) 年に竣工した覚皇殿は,現存する李朝最大の木造建築で,当時の建築様式をよく伝える。新羅時代の石造建築物としては,境内の東西五層石塔や,覚皇殿前の石灯が知られるが,特に,裏山の孝台にある四獅子三層石塔は,仏国寺の多宝塔とともに,比類のない文化遺産である。 (→朝鮮建築 )  

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