落出(読み)おちで

日本歴史地名大系 「落出」の解説

落出
おちで

[現在地名]柳谷村柳井川

柳井川やないがわの枝村で、国道を挟む全長約七〇〇メートルの街村。以前は柳井川各集落と久主くず方面を連絡する渡舟の渡守小屋が一つあるのみであった。明治二四年(一八九一)の予土国道開通に伴う商業上の地の利から柳井川・郡内各地・高知県から人々が来住、村役場その他も移り、たちまちにして村の中心、商業街となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の落出の言及

【柳谷[村]】より

…1741年(寛保1)松山藩の紙方新法に反対して農民3000人が大洲(おおず)城下に逃散(ちようさん)した久万山騒動は,当地の久主(くず)村(現,中津)から起こっている。面河川沿いに国道33号線が走るが,中心集落の落出(おちで)は,明治中期に国道の前身である新道が開通したことによって生まれた集落である。林業が主体で,多雨地帯にあって木々の生長ははやい。…

※「落出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android