精選版 日本国語大辞典 「落掛」の意味・読み・例文・類語
おち‐かか・る【落掛】
〘自ラ五(四)〙
① 物の上に落ちる。落ちて物にひっかかる。
※竹取(9C末‐10C初)「波は船に打ちかけつつまき入れ、神は落懸るやうにひらめきかかるに」
※更級日記(1059頃)「庵の上に柿のおちかかりたるを」
② 太陽や月がある物の上に沈む。また、沈もうとする。
③ 落ちようとする。いまにも落ちそうになる。
※古活字本毛詩抄(17C前)一五「花のしぼうでをちかかったは、周室のをとろへた体ぞ」
④ 逃げようとする。
※義経記(室町中か)五「十六人思ひ思ひにおちかかる所に、音に聞えたる剛の者あり」
おち‐かかり【落掛】
〘名〙 太陽や月が沈もうとすること。また、その頃。
※中華若木詩抄(1520頃)上「漸く日の落ちかかりになるぞ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報