落穂(読み)オチボ

デジタル大辞泉 「落穂」の意味・読み・例文・類語

おち‐ぼ【落(ち)穂】

収穫したあとに落ちこぼれている稲・麦などの穂。 秋》足跡のそこら数ある―かな/召波
落ち葉。
「―、松笠まつかさなど打ちけぶりたる草のいほり」〈奥の細道
[類語]瑞穂初穂垂り穂稲穂穂並穂波穂先

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「落穂」の意味・読み・例文・類語

おち‐ぼ【落穂】

〘名〙
① 収穫の際に落ち散ったまま見捨てられている穀物の穂。遺穂。土穂(つぶ)。《季・秋》
伊勢物語(10C前)五八うちわびておちぼ拾ふと聞かませば我れも田面に行かましものを」
② 落ちた葉、または小枝
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)松島「落穂(ヲチボ)松笠など打けぶりたる草の庵」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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