葷酒山門に入るを許さず(読み)くんしゅさんもんにいるをゆるさず

精選版 日本国語大辞典 「葷酒山門に入るを許さず」の意味・読み・例文・類語

くんしゅ【葷酒】 山門(さんもん)に入(い)るを許(ゆる)さず

多く禅宗の寺の門前に立つ結戒の一つ。「不許葷酒山門」とあり、臭気の強い野菜は他人を苦しめるとともに自分修行を妨げ、酒は心を乱すので、これを口にしたものは清浄な寺内にはいることを許さないということ。
随筆独寝(1724頃)上「婆羅提木叉のおしへに任せ、葷酒山門に入事をゆるさぬとは、あまりにあまりにかた過て見ゆる」

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デジタル大辞泉 「葷酒山門に入るを許さず」の意味・読み・例文・類語

葷酒くんしゅ山門さんもんるをゆるさず

葷酒は、心を乱し修行の妨げになるので、寺の門内に持ち込むことは許さない。禅寺の山門の脇の戒壇石に刻まれる言葉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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