蒙古源流(読み)もうこげんりゅう(英語表記)Měng gǔ yuán liú

精選版 日本国語大辞典 「蒙古源流」の意味・読み・例文・類語

もうこげんりゅう モウコゲンリウ【蒙古源流】

中国歴史書。八巻。サガン=セチェン撰。蒙古開国から歴代の汗(かん)治績インドチベットにおける仏教史の大要について記述。清の乾隆帝勅命で一七七七年漢訳。蒙古族興亡、人情風俗を知るのに便利な書。

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デジタル大辞泉 「蒙古源流」の意味・読み・例文・類語

もうこげんりゅう〔モウコゲンリウ〕【蒙古源流】

中国の史書。8巻。サガン=セチェンが1662年に撰したモンゴル民族の興亡史「諸汗の源の宝の史綱」を、1777年、清の乾隆帝の勅によって漢訳したもの。欽定蒙古源流。

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改訂新版 世界大百科事典 「蒙古源流」の意味・わかりやすい解説

蒙古源流 (もうこげんりゅう)
Měng gǔ yuán liú

モンゴル年代記。1662年内蒙古オルドス部の貴族サガン・セチェン・ホンタイジ著作。モンゴル語原題は《エルデニン・トプチ》(宝のつづり)で,中国清朝の乾隆42年(1777)漢訳され《蒙古源流》と題された。仏教思想にもとづくモンゴル族始祖の話にはじまり,著者の時代までのモンゴル通史を記す。とくに明代モンゴル史研究には,ときに精細な漢文史料にもない独自の記事が見え重要視されている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蒙古源流」の意味・わかりやすい解説

蒙古源流
もうこげんりゅう

エルデニイン・トプチ」のページをご覧ください。

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