(読み)つたよう

精選版 日本国語大辞典 「蕩」の意味・読み・例文・類語

つたよ・う つたよふ【蕩】

〘自ハ四〙 はっきりした目的もなくあちこち動く。さまよふ。ただよう。
書紀(720)垂仁二年一〇月(熱田本訓)「道路を知らずして嶋(しましま)(うらうら)留連(ツタヨヒ)つ。北海より廻り出雲国を経(へ)て此(ここ)の間に至れり」

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デジタル大辞泉 「蕩」の意味・読み・例文・類語

とう【蕩】[漢字項目]

[音]トウタウ)(漢) [訓]とろける とろかす
揺れ動く。ゆらゆら動かす。「蕩揺漂蕩
酒色などにおぼれる。締まりがない。「蕩児淫蕩いんとう放蕩遊蕩
豊かに広がっている。「蕩蕩駘蕩たいとう
洗い流す。すっかり無くする。「蕩尽掃蕩
難読揺蕩たゆた

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