(読み)カブ

デジタル大辞泉 「蕪」の意味・読み・例文・類語

かぶ【×蕪/蕪菁】

《「かぶら(蕪)」の女房詞「おかぶ」からかという》アブラナ科の越年草。根は肥大して球形などになり、白のほか赤・黄・紫色もある。根元から出る葉はへら状。春、黄色十字形の花を総状につける。古く中国から渡来し、野菜として栽培。多くの品種がある。かぶら。かぶな。 冬》「露の―抜いておどろく声洩らす/楸邨
[補説]一般に「根」と呼んでいる球形の部分は、発生学的には胚軸が肥大したもので、その下にのびる細長い部分が主根にあたる。
[類語]すずな

ぶ【蕪】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ブ(漢) [訓]かぶ かぶら
雑草が茂って荒れる。荒れ地。「荒蕪平蕪
粗雑で入り乱れている。「蕪雑蕪辞
野菜の名。カブカブラ。「蕪菁ぶせい
難読蕪菁かぶ蕪菁かぶら

かぶら【×蕪/蕪菁】

カブ別名で、それより古い形。 冬》故郷や―引く頃墓参子規

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「蕪」の解説

蕪 (カブ・カブラ)

学名Brassica campestris var.rapa
植物。アブラナ科の越年草,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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