精選版 日本国語大辞典 「薙刀香薷」の意味・読み・例文・類語
なぎなた‐こうじゅ ‥カウジュ【薙刀香薷】
〘名〙 シソ科の一年草。各地の山野や路傍に生える。高さ三〇~六〇センチメートル。香気がある。茎は四稜(りょう)があり、葉とともに軟毛を生じる。葉は柄をもち対生。葉身は長卵形で先がとがり、縁は歯牙状。秋、小さな紅紫色の筒状唇形花が一方に密生した花穂をつける。漢方では全草を乾燥したものを香薷といい、解熱・利尿薬に用いる。花穂のそりかえったさまをなぎなたに見立ててこの名がある。《季・夏》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
※俳諧・崑山集(1651)六夏上「暑気をやはらふ長刀香薷(ナギナタカウジュ)の葉」
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