薦挙(読み)センキョ

デジタル大辞泉 「薦挙」の意味・読み・例文・類語

せん‐きょ【薦挙】

[名](スル)人を推薦して役職に就かせること。推挙
「この議院に於て、各部落より―せる民委官を歓接し」〈中村訳・西国立志編

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精選版 日本国語大辞典 「薦挙」の意味・読み・例文・類語

せん‐きょ【薦挙】

〘名〙 人を推薦して役職につかせること。推薦。推挙。
続日本紀‐霊亀二年(716)五月丁酉「制。大学典薬生等、業未成立、妄求薦挙
随筆・折たく柴の記(1716頃)上「彼門に年久しき高弟も多かれど、我をば常に其座の上につかしめられ〈略〉薦挙せらるるには至りたりけり」 〔後漢書‐馮衍伝上〕

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普及版 字通 「薦挙」の読み・字形・画数・意味

【薦挙】せんきよ

推挙する。〔後漢書、孔融伝〕融、(北海)郡に到り、~民の巾のと爲りし、男女四餘人を鳩集し、(あらた)めて邑を置き、學を立て、儒を表顯し、賢良玄・彭原等を擧す。

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世界大百科事典(旧版)内の薦挙の言及

【吹挙】より

…その際提出する文書を挙状(こじよう)と称する。律令制下には官職の推挙を貢挙,薦挙などというのが普通であったが,平安時代以降に吹挙の語が多くなる。例えば1263年(弘長3)の公家新制において,諸国の国司に知行国主の家僕や任料を拠出した凡卑の輩が推挙され,あるいは僧綱(そうごう)に律師の任料を納めたものが吹挙されたといわれ,また他方,若狭国太良(たら)荘の百姓の地頭非法に対する訴訟が,本所の東寺の挙状により取り次がれていた(《東寺百合文書》)ように,吹挙の風は国制の中央から在地の民衆の世界にまで浸透し,ひとつの制度的慣行にまで転化していた。…

※「薦挙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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