薫蕕(読み)くんゆう

精選版 日本国語大辞典 「薫蕕」の意味・読み・例文・類語

くん‐ゆう ‥イウ【薫蕕】

〘名〙 (「薫」はよい香のする草、「蕕」は悪い香のする草の意)
① よい匂いと悪い匂い。
※本朝文粋(1060頃)一二・弁薫蕕論〈都良香〉「観夫草之有薫蕕。亦猶人之有賢愚」 〔春秋左伝‐僖公四年〕
君子小人(しょうじん)。また、善行悪行
※十訓抄(1252)五「かかればちからなくうちかたらはむ友なり共、よく其人を撰ぶべし。薫蕕器を異にすべしと也」

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デジタル大辞泉 「薫蕕」の意味・読み・例文・類語

くん‐ゆう〔‐イウ〕【薫×蕕】

《「薫」は芳香のある草、「蕕」は悪臭のある草の意》
よいにおいと悪いにおい。
君子小人のこと。また、善行と悪行のこと。

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