薬日(読み)くすりび

精選版 日本国語大辞典 「薬日」の意味・読み・例文・類語

くすり‐び【薬日】

〘名〙 陰暦五月五日の呼び名。この日、屋内薬玉(くすだま)をかけたことによるとも、また一説に、薬猟(くすりがり)行事が行なわれたことによるともいう。くすりのひ。
古今六帖(976‐987頃)一「郭公鳴くとも知らずあやめ草こぞくすりひのしるしなりける〈紀貫之〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「薬日」の意味・読み・例文・類語

くすり‐び【薬日】

陰暦5月5日のこと。この日に薬玉くすだまを掛けたからとも、薬狩りをしたからともいう。薬の日。 夏》
「ほととぎす鳴けども知らずあやめ草こぞ―のしるしなりける」〈貫之集

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