… 再興日本美術院には,平櫛田中,佐藤朝山(1888‐1963),内藤伸(1882‐1967),吉田白嶺(1871‐1942)の4人の木彫家で彫刻部が新設された。荻原守衛の影響と近代彫刻の本質に迫ろうとの試みは,ここに拠った藤井浩祐(こうゆう)(1882‐1958),戸張孤雁,石井鶴三,中原悌二郎,保田竜門(やすだりゆうもん)(1891‐1965)らに現れて高い水準を示し,官展に対抗しうる力を発揮した。これらのなかでは中原悌二郎が《墓守老人》(1918),《若きカフカス人》(1919)のように,荻原守衛を最もよく受けついだ,生命感あふれる作品を生んだ。…
※「藤井浩祐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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