藤八五文(読み)とうはちごもん

精選版 日本国語大辞典 「藤八五文」の意味・読み・例文・類語

とうはち‐ごもん【藤八五文】

※歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)序幕「御家中は皆ちりぢり。わづか小者のわしまでも、藤八五文(トウはちごモン)薬売り

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の藤八五文の言及

【呼売】より

…すでに古代に市で呼声をあげて売る者があったことが《日本霊異記》にみえ,中世の呼売商人の姿は〈職人歌合〉などに多くみられるが,以下では,江戸時代の随筆類にみえる当時の呼売商人の売声のいくつかを紹介する。文化・文政(1804‐30)のころ,江戸に1~2人あるいは4~5人で〈藤八,五文,奇妙〉と呼びながら薬を売る者があって〈藤八五文〉の薬として知られた。また鼠取薬売は〈石見銀山ねずみとり薬〉と書いた長さ5尺ほどの幟をもって,京坂では〈猫いらず鼠とりぐすり〉と言い,江戸では〈いたずらものは居ないかな〉とも言った。…

※「藤八五文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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