20世紀日本人名事典 「藤原 審爾」の解説
藤原 審爾
フジワラ シンジ
昭和期の小説家
- 生年
- 大正10(1921)年3月31日
- 没年
- 昭和59(1984)年12月20日
- 出生地
- 東京・本郷
- 出身地
- 岡山県片上町
- 学歴〔年〕
- 青山学院高商部〔昭和15年〕中退
- 主な受賞名〔年〕
- 直木賞(第27回)〔昭和27年〕「罪な女」,小説新潮賞(第9回)〔昭和38年〕「殿様と口紅」
- 経歴
- 幼少時に両親を失くし、岡山県の祖父に育てられる。肺結核のため療養生活などをしながら、戦後間もなく奥津温泉を舞台にしたと言われる「秋津温泉」などの恋愛小説を発表して文壇に登場し、昭和3年上京、27年「罪の女」他で直木賞を受賞。その後は風俗小説や推理小説へと執筆領域を広げ、「秋津温泉」「泥だらけの純情」「赤い殺意」など映画化された作品も多い。多彩な趣味人としても知られ、国体の東京代表にもなった野球チーム“藤原組”のオーナーでもあった。「藤原審爾作品集」(全7巻 森脇文庫)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報