藤原有範(読み)ふじわら・ありのり

朝日日本歴史人物事典 「藤原有範」の解説

藤原有範

没年貞治2/正平18.12.1(1364.1.5)
生年:乾元1(1302)
南北朝時代の学者,公卿。父は『建武式目』の立案者のひとりである藤原藤範。正和5(1316)年従五位下に叙し,建武3/延元1(1336)年東宮学士,翌年少納言,暦応1/延元3(1338)年に弾正大弼,貞和2/正平1(1346)年に大学頭,翌々年に治部卿となる。光厳上皇の天竜寺供養願文の草案を作成,足利直義の養子直冬の侍読となり,貞和2/正平1年から観応2/正平6(1351)年には室町幕府の禅律方頭人を務めた。観応の擾乱のとき(1350~52)には直義の北陸没落に供奉したが,その後帰京して延文2/正平12(1357)年従三位に叙せられ,貞治1/正平17(1362)年に正三位,式部大輔となり,翌年駿河権守を兼任した。

(伊東正子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原有範」の解説

藤原有範 ふじわらの-ありのり

日野有範(ひの-ありのり)(2)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android