藤山(読み)フジヤマ

デジタル大辞泉 「藤山」の意味・読み・例文・類語

ふじやま〔ふぢやま〕【藤山】

姓氏の一。
[補説]「藤山」姓の人物
藤山一郎ふじやまいちろう
藤山寛美ふじやまかんび

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「藤山」の解説

藤山
ふじやま

八女やめ国地名起源説話にみえる地名。「日本書紀」景行天皇一八年七月七日条によれば、景行天皇は筑紫後国の御木の高田みけのたかた行宮(現高田町付近か)から八女県に至った際、藤山から南のあわ(現大牟田市黒崎か)の絶景を眺めて山に鎮座する神名を水沼県主猿大海に尋ねたところ、八女津媛がいると答えたので、八女国という名が起こったという。現久留米市街南東部の藤山町が遺称地と考えられる。令制下の官道に先行する古道(藤山道)が通り、北西約二・五キロにある小水城の上津かみつ土塁(全長約四五〇メートル)がこの古道を塞ぐが、古道沿いには瀬高せたか女山ぞやま神籠石、筑紫君磐井の墳墓とされる八女市岩戸山いわとやま古墳、石棺系装飾古墳の久留米市の浦山うらやま古墳・甲塚かぶとづか古墳、「筑後国風土記」逸文(「釈日本紀」巻一三)にみえる上妻かみつま(広川町の上妻郡家跡=正恵大坪遺跡)など当地方の五―七世紀代の著名な遺跡が連なる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android