藤岡好古(読み)ふじおか・よしふる

朝日日本歴史人物事典 「藤岡好古」の解説

藤岡好古

没年:大正6.6.17(1917)
生年弘化3.1(1846)
明治大正時代国語学者,神官。旧姓青山,藤岡良左衛門の養子。江戸浅草生まれ。堀秀成門下国学を学び,特に音韻学について造詣を深めた。明治5(1872)年,教部省に入る。同7年,皇太神宮禰宜権大講義。同19年以降,神宮教院弁理,神宮教管長,神部署参務員,臨時仮名遣調査委員などを歴任した。また,論文「国語と霊魂」を『神社協会雑誌』(1909~10)に発表。大正1(1912)年神宮神部署主事となり,同4年には東京府神職会長に挙げられた。同6年,日本大学宗教科の開講式に出席,講演中に脳溢血で死亡。編書に堀秀成著の『音義全書』がある。

(古田島洋介)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤岡好古」の解説

藤岡好古 ふじおか-よしふる

1846-1917 明治-大正時代の国語学者,神職。
弘化(こうか)3年1月生まれ。堀秀成(ひでなり)門下で,国学,言語学を研究。明治5年教部省につとめ,田島神社などの神職をへて,21年神宮教大教正。のち神宮奉斎会会長,東京府神職連合会会長。大正6年6月17日死去。72歳。江戸出身。本姓は青山。著作に「校訂音義全書」。

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