朝日日本歴史人物事典 「藤岡好古」の解説
藤岡好古
生年:弘化3.1(1846)
明治大正時代の国語学者,神官。旧姓は青山,藤岡良左衛門の養子。江戸浅草生まれ。堀秀成の門下で国学を学び,特に音韻学について造詣を深めた。明治5(1872)年,教部省に入る。同7年,皇太神宮禰宜権大講義。同19年以降,神宮教院弁理,神宮教管長,神部署参務員,臨時仮名遣調査委員などを歴任した。また,論文「国語と霊魂」を『神社協会雑誌』(1909~10)に発表。大正1(1912)年神宮神部署主事となり,同4年には東京府神職会長に挙げられた。同6年,日本大学宗教科の開講式に出席,講演中に脳溢血で死亡。編書に堀秀成著の『音義全書』がある。
(古田島洋介)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報