藤波の(読み)フジナミノ

デジタル大辞泉 「藤波の」の意味・読み・例文・類語

ふじなみ‐の〔ふぢなみ‐〕【藤波の】

[枕]
藤のつるが物にからみつく意から、「思ひもとほり」にかかる。
「―思ひもとほり若草の思ひつきにし」〈・三二四八〉
波に関する意から、「たつ」「よる」にかかる。
「―たちもかへらで君とまれとか」〈後撰・春下〉
[補説]「み」を引き出す序詞一部としても用いる。
「み吉野の大川野辺の藤波の並に思はばわが恋ひめやは」〈古今・恋四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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