藤波・藤浪(読み)ふじなみ

精選版 日本国語大辞典 「藤波・藤浪」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐なみ ふぢ‥【藤波・藤浪】

〘名〙
① 藤の花房。藤の花房がなびいて動くさまが、ちょうど波の打ち寄せるような動きであるところからいう。また、藤の木をもいう。《季・春》
万葉(8C後)一七・三九九三「布治奈美(フヂナミ)は 咲きて散りにき 卯の花は 今そ盛りと」
② (「ふじ」の音にかけて) 藤原氏。また、藤原氏の系統
※今鏡(1170)五「この二人の摂政殿たち、みな御子おはしますなれば、ふぢなみのあと絶えず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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