藺笠(読み)いがさ

精選版 日本国語大辞典 「藺笠」の意味・読み・例文・類語

い‐がさ ゐ‥【藺笠】

〘名〙 藺草の茎を編んでつくった、日よけ用のかぶり笠。いおりがさ。《季・夏》〔延喜式(927)〕

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デジタル大辞泉 「藺笠」の意味・読み・例文・類語

い‐がさ〔ゐ‐〕【××笠】

の茎で編んだ笠。 夏》

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世界大百科事典(旧版)内の藺笠の言及

【笠】より

…《万葉集》にも,〈河のしづ菅我が苅りて編まなく〉〈王(おおぎみ)の御笠に縫へる有馬菅〉などとうたわれるように,スゲを苅って笠に編んだことがわかる。平安時代には,武士の旅行用や流鏑馬(やぶさめ)に綾藺(あやい)笠が用いられ,女性の外出用にはもっぱら市女(いちめ)笠が用いられた。江戸時代に入ると,形,材質の違いから,また身分,職業,用途によってさまざまな種類の笠が生まれ,武士はもとより町人,農民など男女を問わず広く用いられた。…

※「藺笠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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