蘭台(読み)ランダイ

デジタル大辞泉 「蘭台」の意味・読み・例文・類語

らん‐だい【×蘭台/×鸞台】

太政官だいじょうかん唐名
弁官異称
中国、代の宮中で、書物を蔵した所。転じて、代、秘書省の異称。また、御史台の異称。
史官後漢班固3の官として詔を受け「光武本紀」を書いたところからいう。
中国、戦国時代王の離宮の名。転じて、美しい宮殿・楼台。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「蘭台」の解説

蘭台 らんだい

1746-1793 江戸時代中期の俳人
延享3年生まれ。越中(富山県)井波の瑞泉寺住職。三浦樗良(ちょら)と親交があり,「しぐれ笛」などに句がのる。与謝蕪村(よさ-ぶそん)とも交際があった。寛政5年8月7日死去。48歳。越後(えちご)(新潟県)出身。法名は従祐。別号に託静軒,郁々堂,杉谷主人。

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普及版 字通 「蘭台」の読み・字形・画数・意味

【蘭台】らんだい

楚の宮殿の名。漢の宮中蔵書の所。唐の秘書省。また御史台の異称。

字通「蘭」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の蘭台の言及

【ラン(蘭)】より

…また《春秋左氏伝》では鄭の文公の妾燕姑が,天人から蘭を与えられ,生まれる子はその香りのように人々から慕われると夢みた記事があり,すべて,国香,王者の香りのイメージを定着させるに役立った。春秋時代の楚の宮殿や,漢の宮中図書館,さらには御火台を蘭台と呼び,皇后宮を蘭殿というのも最上の香気の意味を含ませる。時代は下るが,王羲之の蘭亭も単にそこに蘭花が多かった以上の印象を与えるし,寺院āraṇyaに蘭若(らんにや)の字を当てるのも,蘭と杜若(カキツバタ)のもつイメージと無関係ではない。…

※「蘭台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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