虎を千里の野に放つ(読み)とらをせんりののにはなつ

精選版 日本国語大辞典 「虎を千里の野に放つ」の意味・読み・例文・類語

とら【虎】 を 千里(せんり)の野(の)に放(はな)

(猛虎を野に放って自由にする意から) 猛威を振るうものなどを、その力を存分に発揮できる状態におくこと、また、後にわざわいを残すような危険なものを野放しにしておくことのたとえにいう。虎を野に放つ。虎を赦(ゆる)して竹林に放す。
義経記(室町中か)二「此人々を助け奉りて、日本に置かれん事こそ獅子とらを千里野辺に放つにてあれ」

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ことわざを知る辞典 「虎を千里の野に放つ」の解説

虎を千里の野に放つ

猛虎を広い野に放って自由にする。猛威を振るうものなどを、その力を存分に発揮できる状態におくこと、また、後にわざわいを残すような危険なものを野放しにしておくことのたとえ。

[類句] 虎を野に放つ如し/虎をゆるして竹林に放す

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