虎口の讒言(読み)ここうのざんげん

精選版 日本国語大辞典 「虎口の讒言」の意味・読み・例文・類語

ここう【虎口】 の 讒言(ざんげん)

窮地におとしいれられるような告げ口や、そしりごと。
吾妻鏡‐文治元年(1185)五月二四日「可抽賞之処、思外依虎口讒言、被止莫大之勲功

こくう【虎口】 の 讒言(ざんげん)

(「平家物語一一」の「虎口の讒言」によるが、「こくう」が「虚空」と意識されるようになって) 人を罪におとし入れようとする、事実無根のつげ口。
義経記(室町中か)四「勲賞行はるべき所に、思の外にこくうの讒言に依って」

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デジタル大辞泉 「虎口の讒言」の意味・読み・例文・類語

虎口ここう讒言ざんげん

人を陥れるための告げ口。

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