虎皮下(読み)こひか

精選版 日本国語大辞典 「虎皮下」の意味・読み・例文・類語

こひ‐か【虎皮下】

〘名〙 (虎の皮の敷物の下(もと)への意) 手紙の脇づけに用いる語。軍人学者への手紙に多く用いる。座下玉案下玉机下虎皮もと
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九「真中(まんなか)に、珍野苦沙彌先生虎皮下と八分体(はっぷんたい)で肉太に認(したた)めてある」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「虎皮下」の意味・読み・例文・類語

こひ‐か【虎皮下】

《虎の皮の敷物のもとへの意》多く学者や軍人にあてた手紙で、あて名の脇付わきづけとして記す語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android