蛍光指示薬(読み)ケイコウシジヤク

化学辞典 第2版 「蛍光指示薬」の解説

蛍光指示薬
ケイコウシジヤク
fluorescence indicator

容量分析終点決定蛍光発生または消失を利用するとき,使用される蛍光試薬を蛍光指示薬という.カルセインは強アルカリ性溶液中でカルシウムイオンと強い蛍光を生じるので,EDTAによるカルシウムイオンの滴定に,またウンベリフェロンは pH 7.6以上では青色の蛍光を発生するので,酸塩基滴定の指示薬として用いられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「蛍光指示薬」の意味・わかりやすい解説

蛍光指示薬 (けいこうしじやく)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の蛍光指示薬の言及

【指示薬】より

… これまでに挙げたものはすべて色の変化を利用したものであるから,まとめて呈色指示薬ということができる。指示薬といえば通常これを意味することが多いが,それ以外にもいろいろなくふうがなされていて,蛍光の発生,消滅あるいは変化によって終点を知ろうとするものが蛍光指示薬fluorescence indicatorである。表3に示したような化合物は酸形と塩基形で異なった色の蛍光を発するので,酸塩基指示薬とまったく同様の原理に基づいて蛍光の変化から中和滴定の終点を知ることができる。…

※「蛍光指示薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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