蜀版大蔵経(読み)しょくはんだいぞうきょう(英語表記)Shu-ban da-zang-jing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蜀版大蔵経」の意味・わかりやすい解説

蜀版大蔵経
しょくはんだいぞうきょう
Shu-ban da-zang-jing

中国,宋の太平興国8 (983) 年に出版された大蔵経。これは出版された初めての総合的な大蔵経であり,蜀の成都で出されたので蜀版と呼ぶ。

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世界大百科事典(旧版)内の蜀版大蔵経の言及

【大蔵経】より

… 木版印刷による最初の大蔵経は,宋の太祖・太宗の両朝,971年(開宝4)から983年(太平興国8)にかけて蜀で雕造され,国都の開封で印刷出版された。〈蜀版大蔵経〉と呼ばれ,毎行14字詰の巻子本の形式であった。これは宋朝による正法流布の功徳事業であったので,西夏,高麗,日本などの近隣諸国に国際友誼の意味をこめて贈与された。…

※「蜀版大蔵経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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