(読み)ハチ

デジタル大辞泉 「蜂」の意味・読み・例文・類語

はち【蜂】

膜翅まくし目のうち、アリを除く昆虫総称。二対の膜質のはねをもち、後ろ翅は小さく、前翅の後縁にかぎで連結される。産卵管の変化した毒針をもつものもある。完全変態をする。木の枝や軒先地中などに巣を作り、花から蜜を集めたり他の昆虫を狩ったりする。社会生活を営むものでは、女王蜂雄蜂働き蜂などの階級があり、分業がみられる。ハナバチアシナガバチアナバチなど種類が非常に多い。 春》「一はたけまんまと―に住まれけり/一茶
フサカサゴ科海水魚全長約10センチ。口が大きく、下あごに2本のひげをもつ。長い胸びれを外側に突き出して静かに泳ぐ。

ほう【蜂】[漢字項目]

常用漢字] [音]ホウ(漢) [訓]はち
ホウ〉昆虫の名。ハチ。「蜂窩ほうか蜂起養蜂
〈はち(ばち)〉「蜂蜜はちみつ熊蜂くまばち蜜蜂女王蜂

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精選版 日本国語大辞典 「蜂」の意味・読み・例文・類語

はち【蜂】

〘名〙 ハチ(膜翅)目のうちアリ科を除いた昆虫の総称。アリと異なり、大部分は二対の膜質のはねをもつ。腹部の根元がくびれて細いが、下等な種類では円筒形。雌は腹端に産卵管をもち、多くは毒針となって敵や獲物を刺す。幼虫はうじ形またはあおむし形で、完全変態して成虫となる。体から分泌した蝋物質または木材などを材料として特有形の巣をつくる。社会生活を営むミツバチ・スズメバチ・アシナガバチのほか、ジガバチ・ヤドリバチ・ハバチ・ツチバチ・キバチなど種類は多く、日本には約四三〇〇種、世界に一〇万種以上が知られる。よく発達した本能をもち習性も変化に富む。《季・春》
古事記(712)上「呉公(むかで)と蜂(はち)との室に入れたまひしを」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蜂」の解説

蜂 (ハチ)

学名Apistus carinatus
動物。フサカサゴ科の海水魚

蜂 (ハチ)

動物。膜翅目に属する昆虫の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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