世界大百科事典(旧版)内の蜘蛛聟入の言及
【クモ(蜘蛛)】より
…水中から現れたクモが脚の親指に糸をかけるので,近くの木に糸をかけ移したところ,やがてその木が引き倒されてしまったという〈蜘蛛淵〉〈蜘蛛滝〉〈賢淵〉の伝説によれば,クモは水界の霊と考えられていたらしい。一方,娘がクモの子を生んで正体の露顕した若者が山中に去る蜘蛛聟入譚(たん)では,クモは山界の霊とされているが,報告例は少ない。8脚の奇怪な外形,網の巣を張り巡らして獲物を待伏せする挙動,廃屋などの薄暗い場所に潜む習性などは,人々に不気味な印象を与えた。…
※「蜘蛛聟入」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」