精選版 日本国語大辞典 「蝙蝠扇」の意味・読み・例文・類語
かわほり‐おうぎ かはほりあふぎ【蝙蝠扇】
※小右記‐長和四年(1015)閏六月二四日「今日中納言行成持二蝙蝠扇一、是専不レ然事也」
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…この女子の檜扇を一名衵扇(あこめおうぎ)ともいう。
[蝙蝠扇(かわほりおうぎ)]
紙扇も平安時代に極度に発達し,これが檜扇とともに中国に渡り,さらに中国からヨーロッパにひろまっていった。はじめ紙扇は〈かわほり〉と称され,その骨は紙の片面に出ていて数も5本くらいであったが,平安時代末ころから7本,8本,10本と数を増していった。…
…扇絵ともいう。日本の扇は,ヒノキ(檜)の薄板を綴じ合わせた檜扇(ひおうぎ)と,紙を折りたたみ竹の骨をつけた蝙蝠扇(かわほりおうぎ)の2種が平安時代以来用いられた。前者は儀礼用で,実際に涼をとるのに用いられたのは夏扇と呼ばれた後者である。…
※「蝙蝠扇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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