蝸廬(読み)カロ

デジタル大辞泉 「蝸廬」の意味・読み・例文・類語

か‐ろ〔クワ‐〕【××廬】

蝸牛かたつむりの殻のように小さい家。また、自分の家をへりくだっていう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蝸廬」の意味・読み・例文・類語

か‐ろ クヮ‥【蝸廬】

〘名〙
かたつむりの殻(から)
② (かたつむりの殻にたとえて) 小さい家。狭くそまつな住居
※本朝無題詩(1162‐64頃)二・賦艾人〈藤原明衡〉「鸞殿蝸廬無処、樗花菖葉自同辰」
最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二六「踵を廻らして其蝸廬(クヮロ)を訪へば」
③ (転じて) 自分の家をへりくだっていう。
古今著聞集(1254)序「偏招博識宏達之盧胡。努不蝸廬」 〔駱賓王‐寒夜独坐詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「蝸廬」の読み・字形・画数・意味

【蝸廬】か(くわ)ろ

小さな家。唐・銭起〔玉山東渓、李屋壁に題す〕詩 野老りて暇あり 蝸廬、客を招きて幽なり

字通「蝸」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android