血中アルコール濃度(読み)けっちゅうアルコールのうど

精選版 日本国語大辞典 「血中アルコール濃度」の意味・読み・例文・類語

けっちゅうアルコール‐のうど【血中アルコール濃度】

〘名〙 (アルコールはalcohol) 血液中に含まれるエチルアルコールの量。飲酒により増加し、ふつう、血液一〇〇cc中、五〇ミリグラム程度でほろ酔い、二〇〇ミリグラム以上で泥酔状態になる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の血中アルコール濃度の言及

【アルコール中毒】より


[酩酊]
 酩酊intoxicationは普通酩酊と異常酩酊に分けられる。普通酩酊とは,飲酒量にしたがい,酔いが段階的に進行し,高揚気分,次いで注意集中困難,運動失調,発語障害,眼球運動障害と進み,睡眠に移行する経過をとるものであるが,酔いの進行はほぼ血中アルコール濃度と並行する。血中アルコール濃度が500~600mg/dlを超えると昏睡状態となり,それを上回ると死に至る。…

【酩酊】より


[酩酊の症状]
 酩酊時にみられる諸症状の発現には,アルコール飲料の量や濃度,飲酒の速度,食物との関係など飲酒状況のほか,アルコールに対する感受性や代謝能力などの個人差が関与し,一律ではない。しかし平均的には血中アルコール濃度とほぼ並行し,血中アルコール濃度は胃や腸からの吸収速度や体内でのアルコール分解速度によって変化する。一般に胃に内容物が多ければ,吸収速度は遅くなる。…

※「血中アルコール濃度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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