血眼(読み)チマナコ

デジタル大辞泉 「血眼」の意味・読み・例文・類語

ち‐まなこ【血眼】

逆上して目を真っ赤にしていること。
他のすべてを忘れて一つの事に熱中すること。「血眼になって捜し回る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「血眼」の意味・読み・例文・類語

ち‐まなこ【血眼】

〘名〙
感情が激して血走った目。逆上してまっかになった目。ちめ。ちめだま。
源平盛衰記(14C前)一八「眉の毛を逆になし、血眼(チマナコ)に見えて、庭上を狂ひ廻りければ」
※浄瑠璃・平家女護島(1719)三「にらみつくる血眼に」
② あることに狂奔すること。逆上して奔走すること。
人情本・恩愛二葉草(1834)三「斯くては命も危からんと、血眼(チマナコ)に成って気を揉みけるを」
腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風一一「道に落ちた金でもあらばと血眼(チマナコ)になる時節柄」

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