血糊(読み)チノリ

デジタル大辞泉 「血糊」の意味・読み・例文・類語

ち‐のり【血×糊】

のりのように粘りけのある血。「血糊がべったりとつく」
演劇などの小道具の一。出血したように見せるための赤い顔料。→血紅のりべに
[類語](1)血しぶき・血反吐返り血血煙血潮流血

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「血糊」の意味・読み・例文・類語

ち‐のり【血糊】

〘名〙
① のりのようにねばねばする血。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉三一「手に着いたのは食べ汚(よご)しの汁(つゆ)で、銀次が胸を騒した血糊(チノリ)でも無かったけれど」
② 演劇で、殺傷場面に使用する①に似せた小道具の名称

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世界大百科事典(旧版)内の血糊の言及

【歌舞伎】より

…焼酎(現代ではアルコール)をひたした綿を差金(さしがね)につけ,点火して青い焰を出し後見が操作する。 血糊(ちのり)小道具。演技に使う血のこと。…

※「血糊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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