衆議(読み)しゅうぎ

精選版 日本国語大辞典 「衆議」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ぎ【衆議】

〘名〙 多人数評議すること。また、その評議。多く議論。しゅぎ。
続日本紀‐和銅元年(708)二月戊寅「衆議難忍。詞情深切」
※滑稽本・風来六部集(1780)放屁論「又は『仕掛の有ならん』と衆議(シウギ)さらに一決せず」 〔漢書‐王莽伝上〕

しゅ‐ぎ【衆議】

太平記(14C後)八「さてこそ山門の衆議(シュギ)心々に成りて武家に心を寄する衆徒も多く出来にければ」

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デジタル大辞泉 「衆議」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ぎ【衆議】

多人数で評議・相談すること。また、多人数の意見。「衆議に諮る」「衆議一決」
[類語]会議協議評議商議審議合議会談会合話し合いミーティング集会寄り合い集まり座談会集いまどい団欒討論相談打ち合わせ討議謀議密議シンポジウムディスカッションパネルディスカッションフォーラムフォーラムディスカッションディベート

しゅ‐ぎ【衆議】

しゅうぎ(衆議)」に同じ。〈日葡

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普及版 字通 「衆議」の読み・字形・画数・意味

【衆議】しゆうぎ

多人数の評議。蜀・諸亮〔出師の表〕將軍向(しゃうちよう)は、性行淑均にして、軍事に曉暢す。~是(ここ)を以て衆議、を擧げて督と爲せり。

字通「衆」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の衆議の言及

【一揆】より


[一揆の特徴]
 つぎに一揆集団の特徴であるが,その参加メンバーは,神との一体化意識にささえられ,現実の社会的規範・秩序などから解放され,その目的に応じたさまざまの人間に変身する。一揆結成の際に作成される一揆契約状に傘連判(からかされんばん)がみられることからも知られるように,一揆のメンバーは全員平等で,その集団意志の決定(衆議)は多数決制を原則とした。また鎌倉幕府,中世寺院の評定会議が,公正な判決を下すために一揆を結び,その裁判官の中立,裁判の独立を保持しようとしたように,一揆のメンバーは,その内部で主体的行動をとることが求められ,一揆そのものも上部権力,他集団からの強い自律性をその特徴としていた。…

※「衆議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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