行田[市](読み)ぎょうだ

百科事典マイペディア 「行田[市]」の意味・わかりやすい解説

行田[市]【ぎょうだ】

埼玉県北部の市。1949年市制。利根川荒川にはさまれた沖積平野を占める。中心の(おし)は15世紀末,成田親泰が忍城を築き,その城下町として発達。寛永年間以来,行田たびの産地として知られたが,近年は減少し,衣服靴下などの生産に変わった。1960年代以降は精密機器,輸送用機器,金属などの工業が盛んである。農村部は現在でも米,麦,野菜の多産地。南東部の埼玉(さきたま)古墳群(史跡一帯は,1969年さきたま風土記の丘として整備された。北部の須加には利根川から東京都などへ送る上水道用水を取水する利根大堰(おおぜき)がある。秩父鉄道が通じる。2006年1月北埼玉郡南河原村を編入。67.49km2。8万5786人(2010)。

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