行疫神（読み）ぎょうやくじん

精選版 日本国語大辞典

ぎょうやく‐じん ギャウヤク‥【行疫神】

〘名〙 流行病をひろめる神。やくびょうがみ。ぎょうえきじん。

※水左記‐承保四年（1077）九月五日「今日令_下僧五口〈略〉転_二読般若心経千巻_一、廻_中向行疫神_上」

※仮名草子・東海道名所記（1659‐61頃）四「我まつだいに行役神(ギャウヤクじん)となり、悪人をとりころすべし」

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内の行疫神の言及

【厄病神】より

…疫病や災厄をもたらすという神。行疫神，疫病神，疱瘡神なども同種の神である。疫病(エヤミ，トキノケと称した)などの災厄は古くは神のたたりや不業の死をとげた者の怨霊や御霊（ごりよう）のたたりと観念され，厄病神も御霊の一つの発現様式とみられていた。…

【厄病神】より

…疫病や災厄をもたらすという神。行疫神，疫病神，疱瘡神なども同種の神である。疫病(エヤミ，トキノケと称した)などの災厄は古くは神のたたりや不業の死をとげた者の怨霊や御霊（ごりよう）のたたりと観念され，厄病神も御霊の一つの発現様式とみられていた。…

※「行疫神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」