街頭闘争(読み)がいとうとうそう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「街頭闘争」の意味・わかりやすい解説

街頭闘争
がいとうとうそう

街頭で行われる批判的・抗議的政治行動。さまざまな民衆の要求を統合,調整する制度的定型は,特に議会政党であるが,これらがともに硬直化している場合,あるいは民衆の重大な利害にかかわる決定が独断的に行われる場合,院外においてさまざまな批判的・抗議的政治行動が生じる。これらの行動は署名運動やパンフレット頒布,大衆宣伝,大衆集会,デモ,すわり込みなど広範に及ぶ。闘争が激化すれば暴動武装蜂起にまでエスカレートすることもある。マルクス主義においては特に街頭デモが市街戦への前段階 (レーニン) ,あるいは「戦闘への序曲」 (ローザ・ルクセンブルク) として位置づけられている。またファシズムにみられるように,反革命前記の多様な行動を含む大衆的街頭闘争の形態をとりうる。

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