衛尉(読み)えいい

精選版 日本国語大辞典 「衛尉」の意味・読み・例文・類語

えい‐い ヱイヰ【衛尉】

〘名〙 中国、秦の官名九卿(きゅうけい)一つ。宮中の警護をつかさどる。
制度通(1724)一二「南軍は衛尉是を主(つかさ)どり、宮城門内の兵を掌る」 〔漢書‐百官公卿表〕

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デジタル大辞泉 「衛尉」の意味・読み・例文・類語

えい‐い〔ヱイヰ〕【衛尉】

中国の官名。しん・漢代からの九卿きゅうけいの一。宮門警備の衛士長官。宋代に廃止

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普及版 字通 「衛尉」の読み・字形・画数・意味

【衛尉】えいい(ゑいゐ)

官名。秦以来、宮門の護衛を掌る。漢・張衡西京の賦〕衞尉ところに屯(たむろ)し、夜を(いまし)め晝をり、~用(もつ)て不(ふぐ)を戒む。

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世界大百科事典(旧版)内の衛尉の言及

【九卿】より

…中国,秦・漢における三公の下に設けられた中2000石の大臣をいう。太常(祭祀をつかさどる),光禄勲(宮内諸殿の宿衛),衛尉(宮門および禁中の警備),太僕(天子の車馬),廷尉(大理ともいう,刑獄),大鴻臚(接待),宗正(皇族の事務),大司農(国家財政),少府(帝室の私的生活)の正卿を指す。九卿は九寺の長官として清朝までその名が見えるが,魏・晋以後は宮中での上席や高禄をあらわす実権が伴わない称号と化した。…

※「衛尉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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