表具(読み)ひょうぐ

精選版 日本国語大辞典 「表具」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐ぐ ヘウ‥【表具】

〘名〙
① 紙または布を張って、軸物、襖などを仕立てること。表装。〔運歩色葉(1548)〕
仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)六「定家短冊行成朗詠のきれに表具をし」
表具屋節(ひょうぐやぶし)のこと。また、表具屋節風の語り方。
※浄瑠璃・義経千本桜(1747)三「語るに付けて維盛も、表具栄花の昔父の事思ひ出され」

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デジタル大辞泉 「表具」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐ぐ〔ヘウ‐〕【表具/×裱具】

紙・布などをはって、巻物掛け物じょう屏風びょうぶふすまなどに仕立てること。表装。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「表具」の解説

ひょうぐ【表具】

紙・布を張り、巻物・掛け軸・書画帳・屏風(びょうぶ)・襖(ふすま)などを仕立てること。◇「表装(ひょうそう)」ともいう。

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百科事典マイペディア 「表具」の意味・わかりやすい解説

表具【ひょうぐ】

表装

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世界大百科事典(旧版)内の表具の言及

【掛物】より

…なお,これらはいずれも対等の価値にあるが,三幅対の場合のみは三尊仏の影響もあって中がとくに尊重される。経師(きょうじ)
[表装・表具]
 茶式の確立とともに図のような本表装(ほんびようそう)を正式とするようになったが,それ以後も内容に応じて形を変えることが少なくない。たとえば台張(だいばり)表装(色紙や短冊の場合),切抜(きりぬき)表装,絵表装(描表装),袋表装(仏画の場合これが多い),見切(みきり)表装などがあげられる。…

※「表具」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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