表向き(読み)オモテムキ

デジタル大辞泉 「表向き」の意味・読み・例文・類語

おもて‐むき【表向き】

内実とは違った、世間に対する名目。うわべ。表面上。副詞的にも用いる。「表向き理由」「表向き出張ということにしておく」
表立つこと。表ざた。「この話は表向きにしないでもらいたい」
政府役所などの公的な機関。また、そこで扱う事柄。特に、訴訟。「表向きに申し出る」
幕府や藩で政治をつかさどる所。また、その方面仕事。⇔奥向き
店の仕事。家業
よろづにかしこき人もがな、跡を預けて、―をさばかせ」〈浮・五人女・三〉
[類語]名目口実隠れみの仮託かこつける託するよそえる盾に取る表看板美名綺麗事大義大義名分錦の御旗公然おおっぴらオープン筒抜け上面皮相上辺表面外面的平面的化けの皮外見がいけん外見そとみ外面がいめん外面そとづら見掛け外観みてくれ見た目見栄えなりふり体良く空空しい白白しいわざとらしい心にもない受け流す取り繕う繕う猫をかぶる見せかけ表面的薄っぺら浅薄あさはか名目的

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android